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八海めぐり第八番霊場 優鉢羅竜王をまつる
 むかし、この池の近くに仲の良い若夫婦が住んでいた。ところが、不幸にも夫が肺病にかかり、妻は出来る限りの力を尽くして食事や医薬の世話をしてやったが、夫の病は重くなるばかりであった。妻はもう神仏に助けを求める以外にないと考え、この池の水を浴びて身をきよめ、一心不乱に祈願した。すると、ちょうど37日目に「池の菖蒲をとって夫の身に巻けば、夫を苦しめている病魔は必ず退散する」という神のお告げがあった。
 妻はお告げのとおりにしてやると、重病だった夫の病も日増しに熱が下がり、食物も食べられるようになって、おきて出歩くようになり、一ヶ月たたないうちに全快したといわれている。

石碑には「あやめ草 名におふ池は くもりなき、さつきの鏡、みるここちなり」との和歌が刻まれている。

 現在は沼地化してしまい昔日の面影はない。